今回は、「自分の強み」を上手に書いている例を紹介します。はじめに一言で、強みとなるキーワードを書き、自分の体験を交えて具体的に記述します。
事例1)「相手に寄り添える柔軟性」です。私のアルバイト先は、熊本料理の居酒屋で、お客様に対してメニュー説明を行う決まりがありました。最初は、メニューを覚えることばかりに力を入れ、お客様が知りたいことを察し、伝わるように説明することに苦労しました。そこで、自分自身が客として店に通い、お客様目線で店の雰囲気を見て、生きた商品知識を身に付け、お客様と積極的に会話することを心がけるようにしました。その結果、お客様それぞれのニーズに合ったメニューの提案ができるようになり、私を指名してご注文されるお客様が増え、店長からは温かみのある接客ができる人だと評価していただきました。この経験から、洞察力や柔軟性を活かし、相手の立場に寄り添うことで、相手のニーズに応えることができるようになりました。(338文字)
→ アルバイトとしてレベルアップするために、自分で客として店に行って工夫したという積極性は「今後の仕事でも活かせる」と評価されるでしょう。
事例2)「臨機応変な対応力」。私はアルバイトで携帯電話の販売をしている。店に訪れる方々はそれぞれ求める機能がバラバラなため、各自に合う商品を探し勧める。時に難しい要望を言われることもあるが、親身に考え、最終的に納得した商品を購入していただけるまで商品のあらゆる機能を説明し、情報を提供している。そういった接客から、アルバイト内の月間売り上げランキングで1位をとることができた。また、親身に対応したことから感謝されることが多くあり、やりがいを感じている。(224文字)
→ アルバイトで心がけていることを具体的に書けています。「仕事のやりがい」にも言及していることで、社会に出る心構えができている「成熟度の高さ」が感じられます。
事例3)「軽いフットワーク」。私は何事に対してもすぐに行動に移すことが出来る。例えば、私は中学までバスケットボールをしていたが、高校に上がるときに興味のあったラクロスを始めた。学びについては、現在、簿記2級の資格を取得するために勉強をしている。このように興味のあるものにすぐ行動に移せるフットワークの軽さが強みである。(155文字)
→ 一つのことを継続してこなかった人は、この事例のように「すぐに行動に移せる」や「好奇心が旺盛」と言い換えることで、強みに置き換えることができます。
事例4)「常に目的意識を持って行動ができること」です。これもサッカーを通じて学んだ点で、調子が悪かった時期に、過程をもっと大事にした方がよいということに気がつきました。当時の私は、食生活や私生活を疎かにしていた点がありました。悪い流れを断ち切るために、他人の意見に耳を傾けることから始め、その時にやっていることには必ず意味があるということに気がつきました。その結果、「これはなぜ今必要なのか」という思考になり、常に目的意識を持って行動できるようになりました。(225文字)
→ 学チカと自己PRを同じネタで書く場合の例です。自分の内面を分析し、「目的意識をもって行動ができる」ことのアピールに、上手につなげています。