ソフトテニス(軟式庭球)経験とJSTA委員になるきっかけ

2022年8月から、日本ソフトテニス連盟(JSTA)の専門委員(マーケティングプランニング委員会と国際化委員会)を拝命しました。私自身の競技レベルはとても低く、JSTAの委員は大役すぎるのですが、これまでの経験(経営コンサルタントや外資系企業のマーケティング)を活かせることもあるようなので、やらせて頂くことにしました。

このコラムでは、ときどき、ソフトテニス関連の話題にも触れていこうと思います。まず最初は私のテニス歴についてです。

父が若い頃、軟式テニスを経験し、私にも薦めていたことから、中学校では軟式テニス部に入るつもりでした。ところが、地元の公立中学(東京都練馬区)に入学したら、男子軟式テニス部がなかったのです。当時はマンガ『エースをねらえ』の影響もあり、女子生徒にテニスが大人気でした。私の中学にはテニスコートが2面しかなく、女子だけですごい人数がいたため、「男子は入部お断り」でした。とてもガッカリしました。仕方がないので、中学では吹奏楽部と生徒会で活動しました。

地元の都立高校に入学し、ここには軟式テニス部があったのですが、高校から初心者でもやれるか、まったく自信がありませんでした。でも、当時の2年生が「東京で最近優勝した巣鴨高校3年のエース前衛も、高校からテニスを始めたので、君もやれるはず!」と勧誘してくれて、入部を決めました。この巣鴨高校のエース前衛(H大卒のO氏)は、後に日本代表にもなった方で、私とは運動能力が違いすぎることにずっと後に気がつきました。でも、O氏のおかげでソフトテニスを始めたので、とても感謝しています。

高校では4回戦まで行くのがやっとだったので、まだ上手くなれると思い、一浪して入学した東京大学でも体育会の軟式庭球部に入りました。当時の東大は、関東学生リーグ13部のうち3部でした。同じ3部には、慶應義塾大、立教大、国学院大、順天堂大、筑波大などがいたので、国立大学としては頑張っていたと思います。部員も60人以上いて、レギュラー争いはたいへんでした。

私は3年生まではまったく試合に出られるレベルではありませんでしたが、4年生になって、たまたま下の代の前衛が少なかったこともあり、4-5番手の前衛として、リーグ戦に出られるようになりました。4年春と秋の関東リーグで、ともに3部5位に残留するのに少し貢献できたかなという程度の戦績です。

印象深いのは、4年春の東京六大学リーグの個人戦で、早稲田大学の神崎(当時2年、現在JSTA副会長)・小野寺(当時1年、現在早稲田大監督)ペアと対戦した試合です。2点くらいしか取れずに完敗でした。トップとのレベル差を痛感しました。(後に日本代表になるペアなので、当然なのですが。なお、表紙写真は六大学リーグの慶應大学戦。珍しく、勝った試合だと記憶しています。)

大学卒業後は、20代までは母校のOBOGが中心の「赤門軟式庭球倶楽部」で、ときどき都連の試合に出ていました。でも、30代で仕事が忙しくなったことと、ルールが変わったこと(前衛もサービスを打ち、当時はベースラインからダッシュしないといけなくなった)から、コートから足が遠のいてしまいました。

ところで、なぜJSTAの委員になったかというと、学生の時、東京六大学連盟で学生理事をつとめ、他大学の方との交流があったためです。東京六大学では、2010年から東京六大学ソフトテニスマスターズリーグというOBOGの交流戦を始めました。雨天やコロナでの中止もありましたが、2022年で13回になりました。私はこの大会の設立時から、実行委員として声をかけて頂きました。私がソフトテニスを始めるキッカケとなったH大卒のO氏が呼びかけ人だったこともご縁でした。

JSTAの委員として、私が何を貢献できるかは、まだ模索中です。でも、昨今の部活の地域移管の流れで、公立中学のソフトテニス部が継続しにくくなることは、非常に懸念しています。私が中学でテニス部に入れなかったように、やりたくてもできない子どもが増えるのは、できるだけ避けたいことです。

今後の活動で、少しでも、ソフトテニス界に貢献していきたいと思っています。

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