自己分析の方法にはいくつかありますが、まず「ライフラインチャート(満足度分析)」を紹介します。
ライフラインチャートの書き方
方法は簡単で、横軸に時間をとり、縦軸の真ん中を平均として、その時の自分の満足度を書くだけです。生まれてから現在までの自分の満足度(モチベーション)を、転機となる出来事を思い出しながら、フリーハンドで書いていきます。
自分自身の過去のエピソードを振り返りながら、そのときにどんな満足度だったか、振り返ってみましょう。その中で、満足度(モチベーション)が上がったり、下がったりするときに共通することは何か、自分で把握しておくことで、自分の価値観を客観的にとらえることができるようになります。
特に、満足度が下がってしまったときに、どうやったら上がってこられたか、そこに何か共通する要因はあったかを見つけられると、自分自身で満足度のコントロールができるようになります。
下記の例では、「小学校時代は、活発な子どもで、満足度が高かった」「中学では学校嫌いになり、満足度が低下した」そして現在は「就活に向けて意欲が高まっている」といったことが示されています。これは例示なので、実際には、もっと詳細に記載していく方がよいでしょう。
過去を思い出すためには、例えば、アルバム、日記帳、自分のSNSなどが参考になります。この例を参考に、自分のライフラインチャートを書いてみましょう。忘れていた多くのことを思い出し、キャリアを考える上での気づきがあると思います。
ライフラインチャート作成のポイント
・何歳の頃、何が起こったか
・大きな転機は何だったか
・どのような成功、失敗を体験したか
・成功や失敗の体験により、どのように成長したか
・モチベーションや気持ちの変化を思い出す
縦軸は主観的な満足度を示します。皆さんは何を基準に曲線を描くでしょうか。健康、家庭状況、人間関係、達成感、社会人であれば、収入、肩書きなど、その人の価値観により基準は違います。自分の満足度の基準(大切にする価値観)は何かを知ることもこのワークの目的の1つなのです。