面接のポイント(3)想定質問について練習しよう-1

「面接が苦手」という人は多いと思います。その理由は人それぞれかもしれませんが、「何を聞かれるかわからないから、とっさに答える自信がない」という不安は共通しているかもしれません。でも、企業の採用面接で質問される内容は、だいたい決まっています。想定される質問に対して、きちんと準備をしていれば、大丈夫です。

私は以下の質問について、自分で動画を撮影して、「60秒から90秒」で答える練習をするように、指導しています。簡単な質問については短くても構いませんが、下記の質問については、60秒程度は話せる準備をしておきましょう。

逆に、長すぎるのはよくありません。長くて90秒と言われます。これは、面接のように相手(面接官)がいろいろ質問したい場面では、回答が90秒を過ぎると相手がイライラしてくるという心理学的な実験があるからです。

私自身も、企業で多くの採用面接をしましたが、こちらがいろいろ質問を用意しているのに、ダラダラと長く答える人に対しては、「仕事ができそうもない」という評価をすることが多かったと思います。「短すぎず、長すぎず」を意識しましょう。

<自己紹介>

Q.自己紹介してください ⇒ 第一印象はとても大事です。自分を覚えてもらうためのキーワード(大学、学科、サークル、アルバイト、趣味など、その後に質問してもらいたいアピールポイント)をできるだけ入れましょう。特に、サークルや趣味については、楽しそうな笑顔で、あなたの人柄が出せるとよいですね。・

<勉強・ゼミ>

Q.大学の勉強で力を入れた教科は何ですか? ⇒ 企業は、学生が全体的に良い成績をとっていることは、あまり期待していません。でも、大学時代に何か1つは、物事を深く考えた経験をもってほしいと思っています。自分が好きな教科やゼミで勉強したことについて、その分野を知らない相手に、わかりやすく伝える能力も見られています。

<学チカ>

Q.学生のとき、力をいれたことは何ですか? ⇒ 良くない回答は、自分がやったことだけをダラダラと説明することです。企業が知りたいのは、次の3つの質問、「その活動から何を学んだか」「最も苦労したこと、工夫したことは何か」「社会人として何を活かせるか」についての回答です。それらも含めて、90秒に簡潔にまとめます。

<趣味、特技、資格>

Q.趣味は何ですか? ⇒ 趣味は意外に大事です。楽しそうに、具体的なことを話しましょう。面接官は、個性や人間的な魅力を見出そうとしています。趣味を通じて、ストレス解消ができそうな人なのかも知りたいので、好きな音楽、食べ歩き、スポーツ観戦といったものでも構いません。

Q.特技は何ですか? ⇒ 特別な難しいことである必要はありません。子どもの頃に、水泳やダンスを習っていたことや、中学の〇〇部、高校の△△部での活動などについて、紹介するチャンスです。一般的に、スポーツの経験は、それほど戦績がすごくなくても、アピールになります。

Q.TOEICは何点ですか? ⇒ 英語を少しでも使う会社で、資格の欄にTOEICの点が書いていないと、努力不足とみられ、損をします。大学3年の1月までに、できれば600点をとっておくようにしましょう。

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