4月は新入社員研修の季節:固定電話に出たことがない若者が多い

新入社員研修の時期です。ビジネス研修会社は、4ー5月は新入社員向けプログラムで忙しいことが多いです。私も何度か、新入社員向けの講師を務めます。初々しい若者向けの仕事は、講師もワクワクして楽しいです。

最近の新入社員のトレンドと私の感想をまとめてみます。

  • Z世代、ゆとり世代と呼ばれる最近の新入社員は、お行儀がよく、マジメに講師の話を聞く姿勢がよい。
  • 学生時代から「アクティブラーニング」に慣れているので、グループワークのような参加型研修で、あるテーマについて話し合うのは、シニア世代より上手かもしれない。
  • 学校でも家庭でも、「子どもをほめて育てる」教育なので、叱られた(強く指導された)経験が少なく、社会に出ると叱られるのではないかと不安に思っていることも多い。
  • 学校や塾では、ていねいなマニュアル的な指導を受けているため、きちんとしたテキスト(回答)がある研修は安心する傾向がある。
  • シニア世代が想像しないことで、意外に悩んでいる。例えば、子どもの頃から「固定電話」に出たことがない。家庭でも「知らない人からの電話には出ない」ことが一般的。「会社の固定電話に出ることがこわくなくなる」ための研修は必須。
  • 固定電話に出たことが無い一方で、スマホやパソコンを使いこなすスキルは、デジタルネイティブなので、上の世代より優れていることが多い。

会社・組織では、単純に「ゆとり世代は、〇〇だからダメなんだ」と突き放すのではなく、それぞれのメンバーの「強み」に着目して、育成していただきたいと思います。

 

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