キャリア(就職)についての考え方の変化
若者の親世代である40歳代以上の人が社会人になった頃は、次のような考え方が一般的でした。
- 大企業に入れば、一生安泰
- 給与や福利厚生などの条件の良い企業に就職すべき
- ひとつの会社で勤め上げるのが良い(転職は負け組)
- 上司からの指示を忠実にこなす人材が評価される
- 学校で学んだ知識が定年までのベースになる
しかし、グローバル化、少子高齢化、テクノロジーの進歩などで、社会は大きく変化しました。現在の若者世代に対し、多くのキャリア専門家は、次のようにアドバイスしています。
- 柔軟に変化する企業が生き残る
- 自分に合った企業に就職すべき(就職時には何が正解か、誰もわからない)
- 転職や起業も視野にキャリアを作る意識を持つ
- AIやロボットでは代替できない新たなアイデアや価値を生み出す人材が評価される
- 社会人になっても学び続ける
5つのお勧め業界
上記の前提で、私が就職・転職にお勧めしている5つの業界領域をご紹介します。若者だけでなく、中堅・シニアの方にもお勧めです。
- 1つめは、「IT系、ネット系業界」です。システム構築、ソフトウェア、Eコマース、ネット広告、オンライン教育など、いずれも成長が見込めます。文系でも、エンジニア職に就くことが可能です。
- 2つめは、「B2Bの業界」で、安定性とワークライフバランスが良い企業が多くあります。インフラ系、専門商社、法人向け製品のメーカーなどです。
- 3つめは、「高齢化社会に対応する業界」です。医薬品、医療機器、予防診断、介護、高齢者向けサービスなど、社会的ニーズが高く、将来性があります。
- 4つめは、「高度なコミュニケーションが必要な業界・職種」です。不動産、保険など高付加価値製品の提案営業や、コンサルティング・カウンセリング的なサービスは、AIに変わりにくい仕事です。
- 最後の5つめは、「最先端技術の業界」です。ロボット、ドローン、次世代自動車、再生可能エネルギー、植物工場など、大いなる将来性があります。
資料として、『会社四季報 業界地図2023』(東洋経済新報社)、『日経 業界地図2023』(日本経済新聞社)、『業界サーチドットコム』(就職支援サイトhttps://gyokai-search.com/)などを参考にしています。
次回以降、一つずつの業界について、詳しく解説していきます。