面接のポイント(5)オンライン面接とグループディスカッション

コロナ禍の影響で、オンライン面接が一気に普及しました。オンライン面接には、「どこからでも参加できる」、「対面よりスケジュール調整しやすい」、「交通費や会議室のコストがかからない」などのメリットがあるため、今後とも1、2次面接はオンラインで行う企業が多いと思います。

一方、オンライン面接には、「お互いの表情や雰囲気がつかみにくい」というデメリットがあるため、発言には少し工夫が必要です。オンラインでは、言葉以外の情報が少ないため、「情報を伝えにくく、受け取りにくい」ことを意識しましょう。

<オンライン面接で意識すること>

  • 笑顔で挨拶: 対面以上に、明るく挨拶することで第一印象が変わる
  • 姿勢を良く: カメラ位置は、姿勢よくイスに座ったときの目の高さに調整する
  • 服装は対面と同じ: 見える部分だけではなく、きちんと整える
  • リアクションを大きめに: うなずく、メモを取る、OKサインをはっきりと示す
  • 話し方の工夫: 大きめの声で、はっきりと発語する
  • 表現の工夫: 文章を短めに区切る(語尾をあいまいにせず、「~です」と言い切る)

また、最近はどの学生もオンライン面接に慣れているため、環境整備や事前準備もレベルが上がっています。最善の準備をしましょう。

<オンライン面接の準備ポイント>

  • 環境整備を万全に: 静かな場所を確保する
  • WiFi接続の確認: 途中のWiFi切れはNG。バックアップとしてスマホを準備
  • カメラ目線を意識: 画面ではなく、カメラを見て話す(メモはできるだけ見ない)
  • 逆光に注意: 前から光を当てると、表情が明るく見える
  • 気持ちを高める: 急に面接モードにするのは難しい。音楽を聴いたりして、テンションを上げる。発声練習も有効
  • 早めにアクセス: 時間に余裕をもって入室すると、気持ちに余裕がもてる

次に、グループディスカッション(GD)のポイントを説明します。GDは、1次選考に用いられることが多い方法です。学生を数人のグループに分け、テーマを与えて討論させ、グループとしての結論を出させる流れが一般的です。

GDでは、人柄やコミュニケーション力を評価されます。グループメンバー5-6人から2-3人が選ばれるイメージです。集団において、「自分の意見を発言できるか」「他者の意見を聴き、理解しているか」「チームプレイヤーとして働けそうか」が見られます。

<グループディスカッション(GD)で意識すること>

  • 笑顔で自己紹介: グループのメンバーはライバルではなく、一緒に働く仲間と考える
  • 意見を明確に: 自分の意見をわかりやすく、論理的に発言する
  • 話し方や姿勢が大切: 議論の結論自体はあまり重要ではない。集団における立ち振る舞いが評価される
  • 他メンバーへの配慮: 自分だけが話すのではなく、他者の意見をきちんと聴く。発言の少ないメンバーから意見を引き出す
  • チームワークを発揮: 限られた時間内で、結論を出すことに協力する

<グループディスカッション(GD)で留意すること>

  • ・グループ内で、自分の意見が通るかどうかは、あまり問題ではない。全員が合格できるような雰囲気にできるとよい
  • ファシリテーターや発表者にならないといけないという訳でもないが、目立てるのは有利。ただし、ファシリテーターや発表者として、下手だと、意味がない
  • グループメンバーの運・不運はある。企業がどこを見ているかは、会社や担当者によるので、その運もある
  • その企業で過去に出たテーマについて、自分の意見を考えておく。友人と一緒に練習できると尚よい

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