私はNPOファザーリングジャパン(FJ)のメンバーとして、ときどき活動に参加しています。FJは、私と同じ年齢の安藤哲也氏が「笑顔の父親を増やそう」というコンセプトで17年前に立ち上げたNPOです。父親が笑顔で家事や育児に参加することで、日本社会がより良くなっていくという考えに、賛同しています。
日本社会、特に戦後の高度成長期には、父親は仕事のみ、母親が子育て(+仕事)という形式が一般的でした。その時代には、多くの企業が成長し、給料も右肩上がりだったので、それで効率が良かったためです。しかし時代が変わりました。女性の社会参加、男性の家庭参加は、ともに当然の流れだと思います。
私は海外の人たちの働き方に接する機会が多かったので、外国のエグゼクティブが忙しい中でも家庭を大事にしている事例をたくさん見てきました。人生の優先順位は、どんなに成功しているビジネスパーソンでも、仕事より家族が上でした。最近は日本でも、働き方改革が進み、男性の育児休暇などの制度面も充実してきましたが、世界標準と比べると、まだ発展途上だと思います。
1年半ほど前、ファザーリングジャパンのホームページに掲載するインタビュー記事『パパたちのライフシフト』に取り上げていただきました。プロのライターさんが、私の考えていることを書きおろして下さいました。よくまとまっている内容なので、よろしければご覧ください。