ポッドキャストで音声番組『2030年のキャリア戦略~人生100年時代を幸せに生き抜くために』を配信しています。毎週木曜日、約15分。お相手はフリーアナウンサーの相本幸子さんです。以下、番組の紹介です。
Apple Podcast内の2030年のキャリア戦略 ~人生100年時代を幸せに生き抜くために~
第25回(2023年7月20日)
就職や転職において、WLBを重視するという声をよく聞きます。WLBの本質的な価値とは、ライフ(生活)を充実させることで、ワーク(仕事)にも良い影響を与えるという「相乗効果を生む」ということです。片方(ライフ)が増えると、もう片方(仕事)が犠牲になるものではありません。WLBを高めるには、効率よく集中して働く習慣をつける必要があります。
労働生産性の国別比較では、日本の生産性は、先進国で最低レベルです。国民全体の1時間当たりの付加価値は、アメリカやドイツの60%程度なのです。長時間労働をなくし、欧米並みに効率よく働くことを、日本社会全体で意識しないといけません。
ハーバード大学のデイビット・ブルーム教授は、人口が増えている時期(ボーナス期)と減っていく時期(オーナス期)で働き方を変える必要があると提唱しています。人口ボーナス期には、第一次産業や第二次産業が中心で、力がいる仕事も多かったので、男性中心に長時間労働をすることで経済成長が可能でした。しかし人口オーナス期では、第三次産業の頭脳労働が多いため、男性も女性も差はありません。外国人や障がいのある人やシニアも含め、多様な人材が、短時間で働くことで経済発展しやすくなります。