好きなことから仕事を考えるには
「好きな仕事を見つけるには、どうしたらよいですか?」これは、若者からよく聞かれる質問の一つです。方法としては、まず自分が「好きなこと、わくわくすること、他の人より上手にできること」をいろいろ思い出してみましょう。
例えば、「サッカー」「チョコレート」「テレビのバラエティ番組」「誰かと会話すること」「ゲーム、対戦型よりは、何かを作っていくもの」「勉強だと世界史かな」といったように、いくつも出てくると思います。
次に、一つずつの項目について、関連する仕事を連想してみます。サッカーの場合で考えていきましょう。最初に浮かぶのは「プロのサッカー選手」でしょう。でも多くの場合、「自分には無理」と考えて、それ以外は考えられなくなってしまいます。ここで視野を広げて、「サッカーに関連する仕事」を、どんどん挙げてみましょう。
下図は、ある若者たちとこのワークをした経験をもとに作成したものです。
プロサッカーチームに関わる人には、選手、監督、コーチだけではなく、マネジャー、スポーツトレーナー、チームドクター(医師)、管理栄養士、データ分析担当などもいます。
これを、サッカークラブチームの運営に関わる人、サッカーを教える人、サッカーグッズに関わる人、サッカーのメディアに関わる人、サッカーを楽しんでもらう場を提供する人、サッカーを応援する人のように広げて考えてみます。
すると、実にたくさんの仕事で、サッカーに関われることがわかります。これをサッカーに限らず、「スポーツ全般に関わる仕事」と考えると、さらに選択肢が広がります。
また、好きなサッカーは趣味として、週末に仲間とフットサルチームで楽しむことにしてもよいのです。仕事は、別の好きなこと、例えば「ゲーム」を軸にして、コンピューターやエンターテインメントの関連で考えてもよいでしょう。
このワークの進め方
最後に、このワークの進め方について説明します。まず、自分の好きなこと・興味のあることをリストアップしてみましょう。例えば、スポーツ、自動車、生物、海外に住む、ヒトを楽しませる、誰かの役に立つ、など思いつくままにいくつも挙げてみます。
次に、その中から一つの「好きなこと」を選び、白紙の真ん中に書きます。そして、その周りに思いつくままに、関連しそうな仕事を書いていきます。一人でもできますが、友だち数人と一緒にアイデアを出し合うと、自分では考えもしなかった多くの仕事が出てくるでしょう。