面接では、第一印象がとても大事です。初対面の相手の第一印象は、「最初の3秒」で決まると言われています。第一印象については、米国での心理学の実験から導かれた「メラビアンの法則」という有名な理論があります。
これは、人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報(話の内容、言葉の意味)が7%、聴覚情報(声のトーンや大きさ)が38%、視覚情報(表情、目つき、しぐさ)が55%の重要度で影響を与えるという法則です。つまり、特に面接のような初対面のコミュニケーションにおける信用度は、話の内容より声や見た目から、強く感じるということです。
話の内容に入る前に、視覚情報と聴覚情報で良い印象を与えるには、次の5点がポイントです。
・身だしなみ: 業界や企業の組織文化に適した服装を選びましょう。最近は「カジュアルな服装」とか「クールビズという指定がある場合もあります。それぞれの企業に合った雰囲気づくりは、意外に大事です。
・笑顔で挨拶: 初対面のとき、相手の目を見て、笑顔で感じよく挨拶できるようになりましょう。挨拶が苦手な人は、「おはようございます。本日は宜しくお願いいたします」と、鏡を見て練習しましょう。
・仕事の表情: 社会人は、自然な笑顔と、真剣な表情を使い分ける必要があります。笑顔は相手と信頼関係を構築するためです。仕事の話をするときには、マジメな顔をする必要があります。テレビの報道番組のアナウンサーが、ニュースの内容によって表情を使い分けているのが、参考になります。
・仕事の姿勢: 社会人になる準備ができている人は、背筋を伸ばして座る姿勢や、キビキビ歩く姿勢が身につけられています。アルバイトや部活などで、意識して練習しましょう。
・声の出し方: 面接の場面では、少し大きめの声で、ハキハキと話しましょう。相手が2メートルの距離にいる場合、その2倍の距離(4メートル)にいる人に伝える声の大きさで話すとよいと言われます。
面接のような初対面での短い時間では、通常のコミュニケーション以上に、第一印象が大切です。第一印象がよくないと、それを20分程度の面接時間内で好印象に変えるのは、とても大変だからです。この5つのポイントを意識して、自分で練習しましょう。