B2Bは「Business to Business」の省略形で、企業と企業の商取引が中心の業界を指します。製造業(メーカー)と卸売(商社)の間、卸売と小売の間などが企業間取引きです。対義語として、B2Cがあります。こちらは、「Business to Consumer」で、消費者に直接販売する業界を指します。食品、日用品、化粧品、アパレル、旅行、ブライダル、スーパー、家電量販店などが代表的なB2Cです。
B2Bの代表的な業界は、法人顧客中心の製造業、法人対象のサービス業、商社、インフラがあります。一般的に、B2B業界は、安定性とワークライフバランスが良い傾向があります。消費者の変化により売上が左右するB2Cと比べ、B2B企業は売上が安定し、利益率も高めのため、給与レベルが高いことが多いです。また、企業が相手のビジネスなので、土日が休みで、過度な残業がなく、ワークライフバランスが良いことも定評があります。
仕事の面では、B2Bの営業は、決まったお客様を訪問するルートセールス(別項目で説明)で、高いレベルの提案営業力が身につきます。一人の営業パーソンが数千万円から数億円の年間売上になるため、ビジネスとして大きくて面白いです。業界によっては、海外との取引も多く、海外出張や海外駐在もできる可能性があります。
学生や若者は、自分が消費者として関わる機会が多いB2Cの企業しか知らないことが多いため、下記のような業界も調べてみることをお勧めしています。
- A.法人顧客中心の製造業(電子部品、機械、化学・素材など)
- B.法人顧客対象のサービス業(オフィス機器、海運・倉庫など)
- C.商社(総合商社、食品・医薬・素材などの専門商社)
- D.インフラ系業界(電気、ガス、鉄道等)
次項で、それぞれについて、詳しく説明します。