私が学生時代の体験から、就職について考えたこと

私自身が学生時代までの体験を通じて、自己理解・仕事理解をして考えたことを、まとめてみます。

・高校と大学ではソフトテニス(軟式庭球)部で活動しました。それほど上手くなくても続けられたのは、練習やレギュラー争いは厳しくても、「目標が明確で、勝ち負けがあることが好き」だったからです。実は私は音楽も好きで、中学では吹奏楽部に所属していました。でもスポーツと違って、音楽には目標や勝敗が明確ではない点を、物足りなく感じていました。

・大学では修士課程まで進み、昆虫の微生物に関する研究を行いました。昆虫は好きでしたが、それに関連する仕事はとても少ないことに気がつきました。また、私は一日中、誰とも話さずに研究室にこもっているような生活は少し退屈でした。一方、そんな生活でも楽しそうな学生もいて、「自分は彼らに比べると、研究者には向いていない」と感じました。

・高校では毎年夏と冬に行うクラス対抗競技大会の実行委員をしました。大学では学園祭のイベントを主催しました。このようなイベント運営の経験からは、「チームでワイワイと話し合って、プロジェクト的なことを実行するのが好きだ」ということを認識しました。

・子供の頃から、海外にはずっと憧れがありました。大学院生のとき、50万円の借金をして、初めての海外旅行に行きました。約1か月、一人でヨーロッパの主要国をまわり、「仕事で海外を飛び回りたい」という気持ちを強く持ちました。

・大学生の冬休みに、スキー場の若者向けホテルで、2週間の住み込みアルバイトをしました。旅行や観光の仕事に興味はありましたが、実際にやってみて、「人が休む時期が忙しい」ことを実感しました。自分は、クリスマスや正月に働くのではなく、休める仕事に就きたいと思いました。

・大学院生のとき、北海道の自然保護活動を行うNPOに参加しました。約1か月半、知床の山でキャンプ生活を送り、ヒグマのフンや天然記念物のシマフクロウの羽毛の調査に参加したのです。環境保護の活動に興味はありましたが、それを続けるために、ある程度の給料をもらえる仕事は、地元の公務員か教員しかないことを知りました。

・大学時代には、家庭教師や塾講師のアルバイトもしました。誰かに教えるのは好きでしたが、目的が「良い学校に入れること」だと、モチベーションが維持できそうもないと感じました。

・海外に興味があったので、大手商社に勤務する先輩に話を聞きに行きました。そこで言われたのは、「商社の仕事は基本的に営業で、接待が多い。海外とは時差があるので、接待で酒を飲んだ後、海外と電話やFAX連絡をしないといけないことが多い。つまり、酒が弱いとつらい」ということでした。私はアルコールに強くはないので、商社はあきらめました。

これらの体験から、「生物の知識が活かせるメーカー」で「海外に行かれる可能性のある事業」に携われそうな会社に絞って就活をすることにしました。

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